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当番組のPodcastは・・・
毎週日曜日の午後8時に最新版を
アップしています。
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『TRAVELLING WITHOUT MOVING』・・・
「動かない旅」をキーワードに旅の話と、
旅の記憶からあふれだす音楽をお届けします。
ナヴィゲーターは世界約50ヶ国を旅した野村訓市。
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--- 外に出よう! 外から見よう! ---
今、訓市の中で最も気がかりな事柄について
思うこと、感じること...
島国育ちだからこその長所と短所、利点と欠点、
良し悪しなどなど。
特に若いリスナーの皆さんに向けて
訓市がメッセージを贈る。
皆さんからの“お便り”も紹介します。
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「旅」と「音楽」に関するエピソードや
思い出の“お便り”をお待ちしています。
「旅先で聴きたい曲」のリクエストも大歓迎!
番組サイトの「MESSAGE TO STUDIO」から
“お便り”を送信してください。
MUSIC STREAM
動かなくても旅はできる。
ミュージック・ストリームに
身をゆだねてください。
Something Else / The 1975
When The Angels / Prefab Sprout
Goodbye / Thee Hypnotics
Save Me / Aimee Mann
最後の言い訳 / 徳永英明
Lilac Wine / Arooj Aftab & Beck
Pass / Officer John
I Want / Mk.gee
Don't Be Cruel / Billy Swan
ON AIR NOTES
どんな会話を交わしたのか。
何を見たのか、何を聞いたのか。
その音の向こうに何があったのか。
KUNICHI was talking
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うんざりするかもしれませんが戦争がまた始まりました。どうして、こうも無くならないのかって思いますけども、僕は海外のメディアのニュースをよく見ています。すると、そこには必ず毎日どこかしらの戦争のニュースが載ってます。日本のメディアはどうかというと自分たちが当事者で、何か被害がないと扱ってくれないからです。これが“島国根性”というやつなのかもしれません。大陸と繋がっていない島国で、地続きの国境を持たない国のある種特権なのかもしれませんけども・・・ガザの子供たちがどんな状況であるとか、そもそも争いの根源が何なのか、本当は繰り返し放送したり伝えることで理解が深まるはずなんですけども、それよりもどうでもいいような芸能ニュースや政治家が愛用してるカバンがどこのだとか、戦争が勃発した頃は世界野球一色で本当にこれでいいのだろうかと思いました。朝から暗いニュースを見たくないかもしれませんが、戦争のことも野球と同じくらい、いや、それ以上に放送するべきだって思うんです。それもただどうなったこうなったかを垂れ流すのじゃなくて、これからの日本はどうするべきか・・・そういうことをちゃんと話すべきだと思うんですよね。なぜなら、立ち振る舞いを間違えば大変なことに巻き込まれていくからです。それでも今回のイランとイスラエル、アメリカの間に起きた戦争はかなり報道が多いと思います。なぜか。それは自分たちに関係があるからです。石油の値段が上昇したり、株価が下がったり、円安がさらに進むと自分たちの生活に直撃するから放送している。株で損をするのは嫌だと思う人たちがたくさんいるからかもしれません。こういう戦争の話とかっていうのは普段から気にするべきだって僕は思っています。明日は我が身というか、全てのことは繋がっている、そう思うべきだと思うからです。「バタフライエフェクト」という言葉があります。「蝶々の羽の羽ばたき」という意味ですが、つまり、そのぐらい小さな事象もやがて後に思いもよらなかったような大きな現象を生み出すことを表現した言葉です。戦争は世界のどんなに離れた場所に起きても、どんな小さな民族の間でも、何かしらの影響を必ず後に与えます。だから、ぼんやりしてはいけないんだと思うんです。この番組のテーマはtravelling without movingという通り、旅をメインテーマにしてます。旅と言ってもそれは小さい時のドライブだったり、学生時代の留学だったり、卒業旅行だったり、出張だったり。まあ、旅にまつわることと言って恋愛相談とか仕事を辞めるから背中を押してくれなんて言うのも多いですけども、基本は旅なわけです。今回の戦争というのはその旅にも大きな影響を与えています。ドバイやドーハといった中東の大都市は航空業界にとって世界でも有数のハブとなっています。今ヨーロッパに行く時、ロシアとウクライナとの戦争でロシア上空を飛べなくなりましたから、コロナ以前と比べて直行便でも2、3時間増えて15時間かかる現在、中東で乗り継ぎして行く人がものすごく増えました。そんなハブ空港も麻痺しましたし、今まさに卒業旅行やビジネス旅行で出かけていこうという人たちにも影響が出るわけです。
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これから戦争が終わったっていう度に石油の価格が上下しながら、1回上がると下がんないじゃないですか元まで。そしてそうやって上がっていけば全ての物価も上がっていくでしょうし、そうなると海外旅行がさらに手の届かないものになっていく可能性もあります。サーチャージだ、余計に距離を飛ばなきゃいけないだ。給料が上がらないのに物価だけが上がって行く。そして、もっと円安が進めばさらに大変になります。だからこそ、この先の未来が分かりづらくなる一方の中で、ちゃんと世界情勢を知っていなければならないと思います。「いやあ、僕はファッションしか興味がないや」「僕は音楽が聞ければいいや」そんな人たちにも影響が出ます。「新品の高いブランド品なんて買わないし、関係ないでしょ」と言ったって、古着の価格も上がってきますよ。海外の仕入れ値も上がりますし、送料も上がりますし、買い付けに行こうと思った飛行機も上がります。海の向こうで戦争が始まったなと対岸の火事のように思わず、これをどうやって予知して、どう自分たちが切り抜けていくかを考えないといけない。以前も番組で話したことがあるかと思いますが、「地政学」という学問があります。乱暴に言って地理と政治が一緒になったものと言えますが、2000年代に入ってこの古い学問はまたとても重要なものになりました。地理的条件、例えばその国の場所とか地形とか資源、気候などが政治や外交に与える影響を研究するもので、それを知ることが様々なリスク管理に必要になっています。国の安全保障だけじゃなくて、企業のビジネス戦略とかにも言えます。そしてそれは結局、私たちの生活に大きな影響を与えるわけです。日本は観光産業の柱の1つにしていますが、昨年から中国観光客が減り、その埋め合わせをヨーロッパや中東の富裕層でまかなおうとしていたみたいですが、そこにもすごく影響が出ているみたいです。便数が少ないですから飛行機が取れない、帰れる保証が無いんだったら出られないとか、疫病、天災、戦争・・・何かあるとすぐにもろに影響を受ける観光を国の産業の柱の1つに据えるのはとてもリスキーな気が今回もしました。とにかく資源も少ない日本、国内で何ができるのか考えていかなければならない時期が来ていると思います。まあ繰り返し番組で言いますが、だからこそ世界をもっと知ることが大事だと思います。そして、宗教のことも。僕らの国はとても自然に恵まれた島国で宗教に寛容な国です。結婚式はクリスチャン方式で、正月は神社に行って、死ぬ時は仏教スタイル。困った時には神頼みもしますが、それが特定の神様ではなく、いつもその時によってバラバラ。そんな国、本当に世界中、他にないと思ったほうがいいと思います。僕らは何か粗相を起こしたり、事件を起こしたり、失敗した時に最初に考えるのが「あぁ、親にバレたらどうしよう」。皆さんもそう思いませんか?ところが、世界の宗教色の強い国ではそれぞれの信じる宗教の神様にばれたらどうしようと最初に思うそうで、なるほどな、宗教の力がまるで僕らとはそもそも違うんだなと考え込んだことがあります。自分自身が、世界が平和であるために存在するのが宗教と僕らは考えていると思いますが、戦争の多い地域での宗教観というのは全く違います。それがどう違うか自分で肌で感じるために、今からでも遅くないですから皆さん外へ出て、そこから日本を見てみましょう。
野村訓市
1973年東京生まれ。幼稚園から高校まで学習院、大学は慶応大学総合政策学部進学。
世界のフェスティバルを追ってのアメリカ、アジア、ヨーロッパへの旅をしたトラベラーズ時代を経て、99年に辻堂海岸に海の家「SPUTNIK」をプロデュース。世界86人の生き方をたったひとりで取材した「sputnik:whole life catalogue 」は伝説のインタビュー集となっている。
同名で「IDEE」よりインテリア家具や雑誌なども制作。現在は「TRIPSTER」の名で幅広くプロデュース業をする傍ら、ブルータス等の雑誌などで執筆業も行う。


