2016年以来、10年ぶりのご登場となった松尾さん。
2014年にGLIM SPANKYとしてデビューし、
デビュー当時にもクリス・ペプラーと
共演したことなどを振り返りながら、
再会を祝して黒ラベルで乾杯しました。
松尾さんは長野県出身。
同じ高校の1年先輩だった亀本寛貴さんと
GLIM SPANKYを結成し、
昨年は全国ツアー
「All the Greatest Dudes Tour 2025」、
対バンツアー
『All the Greatest Buddies Tour 2025-2026』
を成功させています。
バンドの結成は2007年ということで、
来年で20周年を迎えます。
「(亀本さんとは)もう兄弟、家族みたいな感じです。
いろいろと言い合うことがあったり、
GLIM SPANKYをどうしていくか、
しょっちゅう話し合ったりしていますけど、
より良い音楽を作るためのぶつかりなので、
いい戦いをしながら進んでいる気がします」
GLIM SPANKYのお二人は今も進化を求め、
最新作『Éclore』でもそのサウンドを聴けるとのこと。
「今、研究しているのは、自分の声の使い方。
今まではライブでいくら爆音が鳴ってても、
ギターリフが鳴ってても、
とにかく負けないボーカルを意識して、
そこに人生をかけてきたんです。
でも、ライブで勝てる声の出し方と、
音源で映える声の使い方って違うと思って、
最近はレコーディングで、
中域から低域あたりまでの倍音を
しっかりと出せる喉の開き方とかを考えています。
波形を見ながら、いろいろトライしています」
レコードショップやサブスクだけでなく、
SNSでも音楽をチェックしているという松尾さん。
「インスタで見つけたのが、
ハドソン・フリーマンっていう方。
ブルックリンでローファイ・フォークとか
アシッド・フォークっぽい音楽をやっていて、
インスタのリールで観たのは、
畑とか森の中で弾き語りをしている動画。
素敵な空気で、アシッドな雰囲気があって、
メロディの使い方もすごく独特。
そんなミュージシャンです」
この番組では、さらささん、
chilldspotの比喩根さんをはじめ、
松尾さんの影響を語る
ミュージシャンを迎えてきました。
後輩の方々とはどのように接しているのでしょうか?
「先輩だなんて恐縮なんですけど、
私もいろんな人に憧れてやってきたので、
そういった人たちと会った時を
思い出したりしますね。
だから本当に嬉しいし、年齢は先輩だけど、
同じ気持ちでリスペクトを持って、
年齢関係なく同じミュージシャンとして
付き合っていけたらいいなって思っています」
後輩のミュージシャンからは声の保ち方、
喉のケア、新しい音楽に挑戦していくことなど、
相談を受けることもあると明かしました。
後輩からリスペクトされる松尾さんが
共演をして印象に残っているのは、野宮真貴さん。
「幼少期からずっと野宮さんが憧れで、
私のアイドルだったんですけど、
野宮さんに楽曲提供をしたり、
野宮さんのライブにゲストボーカルで参加したり、
そんな機会がありました。
『昔から見続けてきた、野宮真貴だ!』って思いましたね。
野宮さんって"さん付け"じゃなく、
『野宮真貴だ!』って(笑)可愛いし、
綺麗だし、本当に素敵。」と語りました。
さらに共演で印象に残っているのは、
GLIM SPANKYがLAでレコーディングをした時のこと。
「メンバーがジャック・ホワイトの
サポートで叩いてたカーラっていう
女性のドラマー、
ベースはザ・ラカンターズの
ジャック・ローレンスといった、
ジャック・ホワイトの演奏仲間で、
エンジニアがブラック・キーズのエンジニアでした。
ミュージシャンになるって
こういうことなんだ!って、夢のようでした。」
しかし、LAでのスケジュールは強行で、
MV 撮影、ジャケット撮影、
2曲のレコーディングを2日で
終わらせなければいけなかったそう。
オフも一切なかったそうで、
それを聞いたクリス・ペプラーは
「企画をした人間は逮捕されるべきだね(笑)」
と述べ、松尾さんを笑わせました。
今後コラボしてみたいバンドのお話も。
「私、実はコーラスがめっちゃ好きなんですよ。
ブライアン・ウィルソンとか
カート・ベッチャーとか。それで言うと、
最近新曲も出した、
ザ・レモン・ツイッグスとは歳も近いですし、
何かあったらなって思います。」
そんな松尾さんには
音楽制作において影響を受けた本を
2冊ご紹介いただきました。
「音楽じゃないものから影響もらって
音楽制作をすると、
面白いものができるって思っているタイプで、
特に自分の人生のバイブルが
稲垣足穂の『一千一秒物語』と、
佐々木マキさんの『変なお茶会』という絵本。
グリムの歌詞の中にも、
オマージュが入っていたりします。」
と明かしました。
さて、この番組では、
「大人の☆生 サッポロ生ビール黒ラベル」
を飲みながら音楽トークをしていることにちなんで、
ゲストの皆さんに「大人になった1曲」を伺っています。
この質問で松尾さんが選んだ1曲は、
ボブ・ディランの
「Subterranean Homesick Blues」でした。
「父親がすごくボブ・ディラン好きで、
昔から家では流れてはいたんですけど、
歌い方も独特ですし、
とっつきにくい感じがしていて、
自分から入り込むことができなかったんです。
ボブ・ディランを分かるには、
自分的には結構時間がかかった気がしていて、
でも本当ここ5年ぐらいかな、
『良い曲、良いメロディだな』とか
『美しいな』とか、思えてきました。
だから大人になった気がします。」
GLIM SPANKYは先月末にニューアルバム
『Éclore』をリリースしました。
オリジナルアルバムとしては2年4ヶ月ぶりの作品で、
全曲GLIM SPANKYが作詞、作曲、
編曲をおこなっています。
アートワークもこれまでとは違い、
松尾さんのソロショットで作られ、
蛾をイメージした羽をつけた
美しい仕上がりとなっています。
昨年は松尾さんの喘息の治療のため
休養をしていたGLIM SPANKY。
「昨年の秋ぐらいに喘息が
ちょっとひどくなっちゃって、
歌えないし、喋るのも辛くて。
で、咳のし過ぎで肋骨にもヒビが入って、
アキレス腱の筋も切れて、
歩けなくなったんです。
だから私はひたすら自分の言葉と
向き合い続けるアルバム制作期間でした。
そんな中で早く治したいとか、
パワーアップして復活したいとか、
そういう気持ちもあって『Éclore』、
”孵化をする“とか、”花が開く”とか、
そういうタイトルに辿り着きました。」
そして『Éclore』を携えての全国ツアーが始まります。
『Eclore Tour 2026』
6月から8月にかけて全国16都市をまわり、
東京公演はファイナルの8月27日(木)
LINE CUBE SHIBUYAです。
さらに、5月29日(金)には
"music from NANO universe"というイベントで、
ビルボードライブ東京にて2ステージをおこないます。
ぜひ、ニューアルバムをチェックして
”復活した”GLIM SPANKYのライブをお楽しみください。
GLIM SPANKYの情報はこちらから
次回4月18日は、森七菜さん主演の映画『炎上』が
話題の映画監督・長久允さんをお迎えします。
実はミュージシャンを目指していたという
長久さんの音楽ヒストリー、そして
『炎上』のお話もたっぷり伺います。
ここでしか聴けない貴重なトークをお楽しみに。

瀬戸のもち豚 ポークジャーキー
ライブで広島に行った時に、
ホテルの売店でこれを買って
食べてみたら、
めっっっっちゃ美味しくて
ずっとリピートしてます。(松尾レミさん)

If You Know Me / Hudson Freeman
火をつけて feat. 松尾レミ (GLIM SPANKY) / さらさ
The Magician / Andy Shauf
SUPERSTAR [Live] / 野宮真貴 & 松尾レミ
I Just Can't Get Over Losing You
/ The Lemon Twigs
Subterranean Homesick Blues
/ Bob Dylan
Mr. Tambourine Man
/ Timothée Chalamet
衝動
第六感
大天使
春色ベイビーブルー
/ GLIM SPANKY
(アルバム『Éclore』から)
Road Runner / Head Over Heels
松尾さんとのトークを受けて
クリス・ペプラーが
選んだ1曲はこちら!